ハロー!ロバート・パーマー!

ブルーアイドソウルヴォーカリスト、ロバート・パーマーのファンブログ

1968年5月23日、19歳

i-am-a-palmer-girl.hatenablog.com




先日稚拙な訳を載せたところ、大変ありがたいことに添削していただけたので、正しい訳を載せると同時に、メモも残したいと思います。









Mandrakes Find Recording A Tough Business

マンドレイクス、レコーディングは大変と気付く


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Scarborough group, The Mandrakes, went to Hull on Sunday and found that recording is no easy business.
スカボロー出身のマンドレイクスは、日曜にフル(イギリスの地名)に行きレコーディングすることは容易ではないと気付いた。


They were there to make demo-disks of four numbers written by lead singer Allen Palmer (19).
彼らがそこに行ったのはリードヴォーカルのアラン・パーマー(19)によって作られた4曲のデモディスクを作るためだった。


They arrived at Mr. Keith Hird's recording studio at Willerby at about 10 a.m. and the session started at 10.30.
彼らがウェンブリーにあるキース・ハーズ氏のレコーディングスタジオに到着したのは午前10時位で、セッションは10時半から始まった。


It finished nine hours later at 7.30 p.m. when five weary Mandrakes started for home.
レコーディングが終わったのは9時間後の19時半、疲れた5人のマンドレイクスは家路についた。




Allen Palmer said:
"We were quite surprised.

アラン・パーマー曰く、「僕らはとっても驚いたよ。


Originally we thought we would just go there and reel off four of our own numbers.
そもそも、僕らはただそこに行っただけで、4曲録音できると思っていたんだ。


In the end we only did two.
でも最終的には2曲しかできなくて。


It was hard work and it took a lot longer than we thought."
すごく大変な作業で、思っていたよりもずっと長くかかってしまったよ。




The numbers, Baby Sitting and It's The Hardest Thing In The World, were recorded in parts, the instrumental backing first, and then the vocals.
「Baby Sitting」と「It's The Hardest Thing In The World」の2曲は最初にバッキングを、その後にヴォーカルと分けて録音された。




Altogether, there were five takes of the first number and two of the second.
結局、1曲目では5回、2曲目では2回の録りなおし(テイク)をすることになった。

Conditions were very cramped.
コンディション*1はとても窮屈だった。


To get the right sound balance, drummer Mick Stephenson was boxed away in a recording unit of his own.
正しく音のバランスをとろうとすると、ドラマーのミック・スティーブンソンは彼のレコーティング機材に囲まれてしまった。




What was the result?
その結果どうなったか?




Allen said:
"It does not sound a bit like The Mandrakes.

少しもマンドレークスの音にならなかった。


It's very commercial type stuff and sounds something like a cross between Herman's Hermits and The Everly Brothers."
すごく商業的なものができあがって、音はといえばまるでハーマンズ・ハーミッツとエヴァリー・ブラザーズを足して二で割ったようなものになったんだ。


The demo-tapes will be sent to the Fontana Recording Company and the Beatles' own recording company.
デモテープはフォンタナレコードとアップルに送られる模様。




For the Mandrakes - who paid £12/10/0 *2for the use of the studio and who intend to make more tapes there in the future - Sunday's session could be the start of bigger things.
スタジオ代に12ポンドを支払い、いずれはもっとたくさんのデモテープを作るつもりのマンドレイクスにとって、日曜のセッションは大きなことの始まりかもしれない。










確かに「大きなこと」の始まりかもしれない。なんだかロマンを感じて身震いします。
写真はたぶんこの記事のものなんでしょうけど、なんだか狭そうですよね。
変なおっさんのやるスタジオからナッソーのコンパススタジオまで徐々にステップアップしていくのがたまらん。100人いれば100通りのドラマがあるんだなあなんて感慨深くなったりして。

「Baby Sitting」と「It's The Hardest Thing In The World」、これ、聴いてみたいなあ。
ここに解説?がある。





前にも言いましたがこの頃はまだ「アラン」なんですよね。なのでこの頃のパーマーさんのことをアラン君と呼びたい。


マンドレイクスのサイトはこちら。ていうかあるんかい!という気持ちのほうが強い。
彼らの中ではパーマーさんは「Allen Palmer」のままだいうことがよくわかる。


若かりし日(というか幼い。なんだこのガキンチョ笑)のアラン君が見られてホクホクです。フラワームーブメントにもちゃっかり乗っちゃって衣装のサイケデリックみがすごい時期もある。そんなこともわかってしまうという、公式が写真上げてるという良心さ。全力で御礼を申し上げたい。もしかしたらパーマーさんとしては黒歴史かもしれない。
…というか「order」とある。買えるんかい!

http://mandrakes.e-printphoto.co.uk/search/scu/p/u/6122/1/27_02_1965%20condor%20club_%20scarborough

http://mandrakes.e-printphoto.co.uk/c/6407/01_09_1967%20flower%20power



ザ・フーやジミヘンの前座をやっていたんだとかで、なんとザ・フーの写真もある。このときの彼らの態度とか所業がすっごい嫌だったらしくて、ああはなるまいとずっと思っていたみたいね。いわゆるロックンローラーの悪いところ、なのかな。…パーマーさんのそういうところ、むちゃくちゃ好きです(その結果、パーマーさんがどういう態度だったかは実際のところわからないけど)。念のため、私はザ・フーもジミヘンも好きだけどね笑



「夜明けの笛吹き」さんによると、パーマーさんが亡くなられた後の2004年4月9日に再結成&追悼ライブを行ったそう。
再結成時の写真に出てくる人々の妙齢感がすごい。その点パーマーさんはやっぱり垢抜けてたんだろうな~とかちょっと思ってしまった。日本の芸能人でもなんか若く見えたりすることありますよね。人前に出るってのはそういうことなのかしら。





ていうか若い頃からすでにかっこよくない?!?!?!けしからんぞ!!!!!ありがとうございます!?!!?!!
色々コメントも書いてあるのであとでその辺もよく読もう。楽しみが増えた~~~!

*1:スタジオのことかもしれないし、スケジュールのことかもしれない、とのことですが写真の狭さを見るとスタジオのような気もします

*2:なんて読むのか謎